請負で仕事をする一人親方さんは「一人親方労災特別加入制度」に加入していないと、万一の事故の時に労災補償が受けられません。請負か雇用かの判断が困難なケースで、請負と判断される可能性がある現場があれば、もしもの事態に備えて「一人親方労災特別加入」が必要です。
落下しそうになり咄嗟に熱された鉄板を握り負傷したケース
職種 電気工事
労災発生状況
4月26日9時頃、ゴルフ場の電気設備工事に際して、脚立(高さ90㎝)の上から2段目にのぼって熱源装置の電装作業をしていたところ、バランスを崩し脚立から転落しそうになったため、咄嗟に熱源装置を囲っている熱された鉄板の縁を勢いよく右手で握ってしまい負傷した。
労災保険の申請
病院経由で治療費・休業補償給付の請求
自転車で帰宅途中に転倒し負傷したケース
職種 とび工事
労災発生状況
7月31日午後16時頃、屋根足場架けの作業を終え、トラックで請負先の会社に資材を置いた後、自転車に乗り換えて帰宅していた時、少し坂道になっていたT字路交差点を左折する際、ぶつかりそうになった人を避けようとしたところバランスを崩して左側に転倒。左膝と左目の上を負傷した。
労災保険の申請
病院経由で治療費・休業補償給付の請求
造園工事の際、抱えていた枝に胸を打ちつけて負傷したケース
職種 造園工事
労災発生状況
5月29日午後15時頃、公園の造園工事において安全帯とヘルメットを着用し、高木に登って枝や幹を切る作業をしていた。木には苔が生えていて滑りやすく、雨も降り始めていたこともあって木にしがみつくような姿勢で作業をしていた。作業を進めるうちに大きく太く曲がりくねった枝に勢いよく登り移った際、抱きかかえていた枝に胸を強く打ち付けた。胸部に痛みを感じたが作業が途中ということもあってそのまま作業を続けた。その後も転倒しないように強く枝にしがみついていたが、大きく太く曲がりくねった枝だったため力の入る姿勢が取りづらく無理な体勢で作業をしていた時に捻っていた身体をさらに捻り胸部を痛めた。
労災保険の申請
病院経由で治療費・休業補償給付の請求
足場から足を滑らせ地面に着地した際に負傷したケース
職種 サイディング工事
労災発生状況
12月21日16時30分頃、サイディング工事の際、もう一人の作業者と2名でサイディングを足場まで運ぶ作業と貼る作業を分担して行なっていた。足場上にサイディングを置いて戻る途中、左足が滑ってしまい高さ50㎝の足場から落ちそうになったため、地面に着地しようとした際、左足を捻って負傷した。
労災保険の申請
病院経由で治療費・休業補償給付の請求
強風で目にほこりが入り負傷
職種 外壁サイディング工事
労災発生状況
10月19日9時30分頃、新築の外壁工事において足場の上を移動していたところ強風のため右目にほこりが入り負傷。そのまま仕事を続けたが、痛みがひどく充血もしていたので午後になって眼科を受診した。
労災保険の申請
病院経由で治療費の請求